福田平八郎『青柿』もしゃ会を開催して気づいたこと
先日、福田平八郎の作品「青柿」をテーマにした模写会を開催しました。この作品は、静けさと洗練の美を持つ日本画の名作であります。
もしゃ会では、参加者さんと「青柿」の持つ魅力について自由に対話をしました。
「この色が美しい」「見ていると心が落ち着く」「この絵を眺めながら瞑想したくなる」——そんな感想が飛び出しました。会話が広がるたびに、この絵の奥深さがさらに際立っていくような感覚でした。現在、形を写し取る工程を終えたところで、これからいよいよ色を塗り始める段階です。福田平八郎特有の、深く澄んだ色合いや独特の余白の使い方をどう表現するかを考えると、わくわくすします。
福田平八郎「青柿」
今回の模写会を通じて感じたのは、福田平八郎の絵には「静けさ」の中に豊かな感情が宿っているということです。そして、この静けさが、現代の私たちにとってとても貴重なものであると再認識しました。それを描く時間や対話を通して、それぞれが自分の中の「静けさ」や「豊かさ」を再発見する場になっていたことが何より嬉しかったです。
これから色を塗り進めながら、この「静けさ」と「豊かさ」を自分なりに表現していきたいと思っています。そして、また新しい作品をテーマにもしゃ会を開催し、参加者の皆さんと新たな気づきを共有していけたらと思っています。
0コメント