【メルマガ】色のチカラを知れば、絵がもっと面白くなる!

絵の中のどの色に心惹かれますか?

今日は、絵の中で色が果たす役割 について話してみようと思います。普段、何気なく見ている色も、その絵の中でどんな役割を持っているのかを意識すると、より深く楽しめるかもしれません。

色が持つ3つの役割

✨ 1. 光と空間をつくる

色は、光を表現するための重要な要素です。

明るい色 → 光が当たっているように感じる暗い色 → 影や奥行きを感じる

また、空間の広がりを作ることもできます。

背景を暗く、前面を明るく すると、手前が強調される逆に背景を明るくすると、奥行きが生まれる

✅ 例:モネの絵の中では、光の変化が色で表現されている。特に「睡蓮」のシリーズでは、時間帯ごとに水面の色が変わって見える。

✨ 2. 感情を伝える

色は、感情を視覚的に表現するために使われます。

暖色(赤・オレンジ・黄色) → 活力・情熱・エネルギー寒色(青・緑・紫) → 静けさ・落ち着き・冷静さ無彩色(白・黒・グレー) → 強さ・シンプルさ・静寂

✅ 例:ゴッホの「ひまわり」シリーズは、黄色の色彩が生命力や喜びを表している。一方、「夜のカフェテラス」では、青と黄色のコントラストが静寂と温かさを同時に感じさせる。

✨ 3. 視線をコントロールする

色の使い方によって、観る人の目を誘導することができます。

鮮やかな色は目を引きやすい → 絵の中で強調したい部分に使われる暗い色やくすんだ色は控えめな印象 → 背景や脇役の部分に使われる

✅ 例:マティスの作品では、赤や青の強いコントラストを使い、視線をダイナミックに動かす工夫がされている。

あなたの好きな絵の色を見てみよう

今まで、色は何気なく見ていたかもしれません。でも、お気に入りの画家の色の使い方に注目すると、その作品の魅力がさらに深まるかも!

どんな色がよく使われている?その色は、どんな気持ちを感じさせる?あなたの気分にどう影響を与えている?

こんな視点で、次に絵を観るときに色を意識してみるのも面白いですね!

さて、私もこの質問に答えてみました。

Q.好きな画家の色使いで特に印象に残っているのは?

●マティス、デュフィの鮮やかな色の使い方、でもうるさくない。

Q.その色がどんな感情を引き出してくれる?

●クリエイティブ魂をくすぐられる。

Q. makiさん自身の絵にも、影響を与えている色はある?

●ブルー系。特に水色はよく使いたくなる。

というわけで先日新幹線に乗った時に見えた景色を描いてみました。

黄色系とピンクを使うことで青を際立だせる。

筆のタッチを大きくすることで「軽やかさ」を前面に。

新幹線の風を切るスピード感。