【メルマガ】副菜が肖像画になる瞬間

本日は赤カブをお届けにまいりました。

先日、キャンバスを買うかどうかで悩みました。

交通費を入れたらもうまあまあかかる。

頭の中では「いや、ランチ一食分だぞ」とか「失敗したらどうすんの?」って、小さな会計士がガチャガチャうるさいんです。笑

でも、結局は買いに行きました。

どうしても赤カブをキャンバスに描きたかったから。

描いてみて思ったのは、描かなかったらずっとモヤモヤが残るってこと。

そしてキャンバスは、失敗ごと受け止めてくれるんですよね。

これは紙では味わえない安心感。

不思議なことに、描きながら「なんで私はこんなに野菜に熱を込めてるんだろう?」と自分でも首をかしげていたんですが、

完成した絵を見て「あぁこれはただの野菜じゃなくて、自分の肖像なんだ」と気づきました。

私は完璧を目指すと途端に動けなくなるタイプ。

でも「目の前の赤カブを描く」ならできる。

こうして生まれたのが『赤カブの生命』。

ちょっと大げさなタイトルをつけましたが、描いたときは本当にそれくらいの迫力がありました。

足踏みした分だけ、描いた瞬間の解放感は大きい。

きっとこれは、絵だけじゃなく他のことにも当てはまるんでしょうね。


キャンバス アクリル絵の具 「赤カブの生命」


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Art sound journal

線と色をめぐる創作と対話のアーカイブ。 線画、絵本、言葉、そして日々の問いを通して、 「見る」と「描く」をもう一度ひらいていくブログです。